「ハイハイごろ~ん」観劇会(児童館)
児童館では、今回、初めて、劇団風の子九州による、乳幼児親子対象の劇、「ハイハイごろ~ん」の観劇会を行いました。
これは、「児童館における乳幼児親子を対象とした遊びのプログラムに関する調査研究」として、児童健全育成推進財団の依頼を受けて行われました。
劇団風の子九州は、福岡市早良区に本拠を置く児童・青少年演劇の専門職業劇団です。「子どものいるとこ どこへでも」を合言葉に、全国各地や海外までも巡演し、子どもたちへむけた演劇の創造と普及に努めています。
「ハイハイごろ~ん」は、赤ちゃん(生後8か月~14か月)とお母さんに向けたベイビーシアターで、特に優れた児童文化財として、児童福祉文化賞を受賞した作品です。
当日、14組の赤ちゃんとお母さんが参加しました。いつもと違う雰囲気に最初は泣いていた赤ちゃんたちも、劇が始まり、演者2名が動き始めると、全員がピタッと泣き止み、演者の動きに釘付けです。赤ちゃん向けなので、セリフはありません。タングドラムの音や手作り楽器での波の音など、癒しの音楽が静かに流れ、演者の動きで表現し、赤ちゃんの五感に働きかけます。
赤ちゃんたちは、自然と興味がある方にハイハイをして行き、目を輝かせて動き、演者と一緒に、劇を作り上げていました。
そんな我が子の様子を、微笑ましく、愛おしく、お母さん方が見つめており、会場は温かい雰囲気に包まれました。
お母さん方は、舞台をじっと見つめる赤ちゃんの姿や自由奔放に動き回る姿に感動し、我が子を1人の人間として認めることが出来たようです。
劇団の人たちは、「赤ちゃんをリスペクトする」ことを大切に演じており、私たちも改めて、子どもたち一人ひとりを、ありのまま受け入れ、尊重する大切さを実感することができた、そんな素敵な時間でした。
終了後には、劇団の方々との交流の時間も設けられ、赤ちゃんたちはとても楽しそうでした。(写真は交流の時間のものです)
(2024年01月18日)