お薬のむとどうなるの?(ぽこあぽこ)
9月のぽこあぽこ(乳幼児を持つお母さん方のための勉強会)では、薬剤師の森永由美子さんをお迎えして、お薬について考えてみました。
お薬は、不快な症状を抑え、体を楽にし、命を救うものです。一方、化学物質でもあり、体に大きな影響力を持ちます。
例えば、風をひいた時に出る熱はウイルスを殺す武器、咳やたんはウイルスを外へ出し、鼻水にはウイルスの洗浄作用があります。これらはつまり、病気を治すための免疫反応なのです。この免疫反応を薬で抑えると、免疫力は弱くなります。
化学物質であるお薬は体にとっては異物であり、解毒して排泄しないといけません。排泄するために様々な臓器に負担がかかりますし、排泄後も生理活性を起こし生態系が崩れる恐れがあります。現在、痛み止めの成分であるアセトアミノフェンやロキソニンの濃度が危惧されています。
また、お薬には、副作用があります。薬の副作用と気付かないまま、様々な体の不調に悩まされている場合があります。まずは、「副作用かも?」と疑ってみることが大切です。
なぜ、どういう時に症状が出るのかを考えてみて、お薬を飲まなくても済むような方法を考えてみることも大切です。
現在は、「添付ナビ」というアプリを使うと、薬の本体についているバーコードを読み込むだけで、薬の添付文書を見ることが出来、薬の中にどのような成分が含まれているかがわかります。体に合わない成分はないかなど、見てみることもおすすめです。
お母さんもお子さんも、元気で笑顔でいるために、お薬と上手に付き合っていきたいですね。
(2022年09月14日)